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イギリス語学研修の準備、手続き

国選び

語学研修をしたいと思ったらまずどの国にするかを決める。 イギリスには、私のような外国人研修生を受け入れる私立の語学学校がたくさんある。 治安はいい。(ロンドンは例外かも) オーストラリアは、語学学校の先生の英語はきれいなのかも知れないけど、 街の一般の人たちの英語には訛りがあるのではないかと私は思う。 アメリカは、私は行ったことがないのでよくわからない。 カナダも、イギリスと同じぐらい治安がいいのではないかと思う。 また、ホームステイをアメリカとイギリスで比較すれば、 アメリカでホームステイをするとホストファミリーは本当にべったりと 面倒を見てくれるらしい。 空港まで迎えにきてウェルカムパーティーをして その後もやれ子供を学校まで迎えに行くだの 買いものに行くだのと、 なんでも車で一緒に連れていってくれるとか。 そんなだから当然ホストファミリーとすごく仲良くなって、 日本に帰るときには大泣きをしたり。 嬉しいが考え方によってはうっとうしいのかも。 それに対して、イギリスのホストファミリーはいたってドライ。 完全にビジネスライクにホストファミリー業をやっているらしい。 夕食は何時、お風呂は何時から何時までにしてね、 洗濯は週1回ね、はい、あとはあなたの好きなようにして、という感じ。 大人の人はイギリスの方がいいかも。 さすがに、日本に帰る日に、ホストマザーが朝から仕事なので、 家の前で一人でタクシーを待ったなどという話を聞くとちょっと さみしい気もするので、 そのあたりを検討して決めればいいのではないかと思う。

学校選び

学校を探すには、具体的には、 旅行会社などのカタログやウェブ上の語学学校紹介サイトなどを見て探す。

学校を選ぶ際のポイントとしては、授業料、都会度、日本人率、1クラスの最大生徒数などがある。

授業料
だいたいどこでも同じだけど、ベルとかは高い。 高いだけのことはある授業をしているという話も聞くが私は詳細は知らない。 ロンドン、オックスフォード、ケンブリッジは他の都市より高い傾向はある。
都会度
これには日々の生活の便利さがかかっている。 また、例えば私はケンブリッジだったけど、 ケンブリッジなら日帰りでロンドンに遊びに行ける。 週末にロンドンなどの都会に出かけたり 普段の生活の中で街で買いものをする気があまりないなら 田舎もいいかも知れない。
日本人率
これは、その学校の、あるいはクラスの生徒中の 日本人の割合。 夏や春の休暇の時期に行くならたいがいの場所では日本人は多いので これは私はもう諦めていた。 でも、それこそ「日本人が行かないような田舎」に行けば 日本人の少ない学校はあるかも知れない。 また、日本人向けの日本語パンフレットを出しているような学校は 絶対日本人が多いと思う。
他の学校はどうなのかわからないけど、 私が夏に行った学校ではとにかく団体参加の生徒が多かった。 団体で来た生徒たちは やはり「とにかく英語をしゃべらなくては」という意識が薄く、 修学旅行の延長みたいな感じ。 授業中でも母国語でしゃべるしゃべる。 先生も注意はするが結局は数で勝ってしまう。 私にそれを阻止するぐらいの英語力があればそれでよかったのだろうけど・・・ 長期休暇以外の時期に行ける人はぜひそれをおすすめしたい。 まあ、「日本人率」のみならず 団体とぶつかるかどうかというのも かなり大きなポイントで、これはもう運としかいいようがない。
1クラスの生徒数
これは、当然少ない方がいい。 しかし特に夏期はどこの学校でも多い。 最大12人とか15人とかのところが大半。 実際授業を受けてみて、12人でも多いと思った。 発言の機会が少ない。 授業中に、自分からどんどん口をはさめばいいのかも知れないが、 やはり授業を運ぶのは先生であって、 先生が、自分が生徒を順番にあてて発言させたいタイプの人だと そうもいかない。でもまあ、 そういう場合でもクラスの中で数人のグループに分けてディスカッションをさせるというのが 必ずあると思うのでそのときにがんばる。 クラスの最大生徒数ひと桁をうたっている学校もあるが そういう学校は授業料が高い。 私は2度目は1クラス5-9人のところにいった。 授業料は高くつくがそれだけのことはある。 絶対発言の機会は多い。

手続き

手続きは、3種類のやり方があると思う。

  1. 自分で直接語学学校に書類とお金を送って申し込む
  2. 旅行会社などの業者に依頼する(手数料が数万円かかる)
  3. 留学手続き無料代行サービスを利用する

1は手数料がかからないが、語学学校側としては「お得意様」を大切にしたい。 個人で申し込んで来る人が今後またその学校に来る可能性は低い。 旅行会社などは、今後も毎年お客さんをたくさん連れてくるのだから 語学学校側にとっては旅行会社の方が当然、大事にしたい客なのである。 だから、個人で申し込んでも手続きが後回しにされたり、 今イチなホストファミリーを当てられたり、ということもあると聞く。 (そうでない場合ももちろんある) また、個人で申し込もうと思えば当然、向こうとのやりとりは全て英語。 金銭トラブルがあったときのバトルも英語。 自分に厳しい人は頑張って下さい。 私が選んだのは3番。留学手続き無料代行業者は、 私ら生徒側ではなく語学学校側からお金をもらっている。 だから彼らにとって私たち生徒側は客ではない。 だからときにはため口で話されたりもするが それでも無料で手続きをやってくれるならありがたいと私は思う。 ただし、業者の見極めはよくした方がいい。 ホームページにちゃんとその業者のオフィスの住所や電話番号が書いてあるかどうか、 確かな業者かどうか確かめてから利用するべし。 私は、一度大阪のオフィスまで足を運んで、 これなら間違いないと思ったので利用した。 実際、お金だけ払わされて業者はとんずら、などというケースもあるらしいので 注意が必要。

滞在方法

滞在方法には主に次の3つ。

  1. ホームステイ
  2. フラット(シェアの場合が多いらしい)

寮滞在は結構割高。 しかも、7、8月だけのところがほとんど。なぜなら、 大学の夏休みの間、学生が帰省するので、 空いている部屋を貸しているから。 ホームステイに比べて、 料金に含まれている食事回数も少なかったりする。 それでも、メリットはやっぱり自由。 ホストファミリーに気を遣うこともなく、 友だちと夜中まで遊んだりも可。 また、大学の寮に滞在できるというのも なかなかおもしろい経験になると思う。 私が夏にケンブリッジに行った時も、 その語学学校が夏休みの間だけ、 ケンブリッジ大学の一部を借りて その寮に生徒を住まわせ、授業も大学の建物で行う、というものだった。 もちろんそれが売りだったのだ。 ケンブリッジ大学の寮に泊まってそこで授業を受けた!という こと自体はほんとに嬉しい。 建物は歴史的なほどに古く、外観はよいが 内部は古くて割と住みにくかったがそれでも あの寮に寝泊まりできてよかったと今は思う。
ホームステイは一番手軽でしかも現地の一般家庭の中を見られるというメリットもある。 食事の心配もなし。 費用も一番安い。 でも、ホストファミリーの当たり外れはやっぱりあるらしい。 私がロンドンでお世話になった家庭は おばあさん一人暮らしで、 まあ、つかず離れず、というか。 ビジネスライクにホストファミリー業をやってる、という感じだった。 家族との距離の取り方はなかなか難しい。 彼らには彼らの生活があって、 どれぐらい入っていっていいのか。 あと、滞在する上でのルールなども。 洗濯とかキッチンの使用とかお風呂の時間とか 帰宅時刻などについて。 私は、初日に、そういう決めごとなどをきちんとしようとしたら、 ルールなんてないわ、ここはあなたの家なんだから、などと言われたが、 実際に暮らし始めてみたらルールはやっぱりあった。。。 フラットのシェアは高くつく。 ロンドンなら月12万円を覚悟のこと。

その他

イギリスの国立大学自体が、夏の間、 自分の大学の学生を追い出して、 そこを語学学校として使うというケースもあるようだが、 実際そういう学校にいって満足したという話を聞いたが 一方ではそういう学校は、夏の間の語学学校業は 本業ではないのでやることがいい加減で、 事務もぬるいという話も聞いたことがある。

2003.8.15


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